すべての人が一体の愛の子であるゆえの悲しみ
Q:MARTHさんに質問です。世界はますます、混乱と破滅、破壊の中にあるような感じがしてなりません…。
世界の支配勢力から、みな奴隷にされたり殺されたりするのではないかと心配でたまりません。MARTHさんはどう思われますか?
MARTH:
いやいや、心配しなければならないのは、そのような分離の価値観から、誰であろうが世界を支配したり、殺したり、奴隷にしたり、またそのような人たちと同じように生きる人達が、本当は神の子であるがゆえに大変な苦しさと大変なバチを自らに当てて、目覚めさせようとしていることの方が、よほどつらく、哀れなことではないのでしょうか。神の子たちが、分離の価値観ゆえに、そう生きれずにいるのです…。
そして決してそのような人たちだけでなく、その分離の恐れや苦しみゆえに、社会の中で争い合い、その分離の価値観から戦いを信じて生きる一体なる愛の民たちが、みな同じことなのです…。一体の世界の中で愛を貫いて生きられないならば、必ず自らへと本質の自らからメッセージが来ます…。必ず、台無しになってしまうことでしょう…。苦しい人生、つらい人生、自分が好きになれない人生、乾くような念望、乾くような安全への執着、ありとあらゆるものが敵対や支配、その恐れから、ありとあらゆるものに駆り立てられ、突き上げられてゆくのです…。この分離の悲しみ、この自我世界の、エゴ世界の、分離世界の悲しみと痛みほどつらきものはきっとなく、それらは今、極限まで、この世界に広がっているでしょう…。
大切なことは、あらゆる人類が、あらゆる立場の人達が、一体で、愛の世界、神々の世界、その中に本当はいるのだということをしっかりと気づき、その中で本来の質である愛の人となって(ひとつとなって)そう生きなければ、自らが自らに手痛くメッセージする、自らの素粒子が自らにメッセージするという、痛ましきこととなるのかもしれません…。
それは、支配側とか、隷属側とか、問わないのです。
ありとあらゆる人が、そのような状況下のなかで苦しみ続け、滅ぼしあっているのです。それゆえに、世界中の人に悲しきことですが、メッセージが来てしまっているのでしょう…。
これらは、古代からずっと、自らを目覚めさせようとするメッセージは来続けました。あなたは愛だから、あなたは神の子だから、あなたは万物、森羅万象の一部だから、他と見える同胞の一体物を叩いたり、やっつけたり、滅ぼしたり、支配したりしたら、必ずメッセージを自らに科(か)せるでしょう…。必ず、あなたは愛ゆえに、分離したそれを許しません…。あなたは愛しさゆえに、本当に万物から愛された愛しい存在であるゆえに、あなたはあなたを許しません。あなたを目覚めさせよう、あなたの分離を止めようとすることでしょう…。
それがこの世界の美しさであり、それこそが真のこの世界の、愛の世界の、神々の世界の安全ベルトです…。
ですから、今人々は本当に目覚め、そちらに向かわなくてはなりません…。そうでないと、私たちは創造の主体の子どもであるがゆえに、自分の周り、また集合的に、この世界の未来や現実、現在を創造してしまいます…。自分自身の人生も、本質が愛ゆえに、ひとつゆえに、きっと悲しく創ってしまうことでしょう…。
分離を信じるということは、イコール敵対や争い、比較や競争、また劣等や優越、みじめさや悲しみや悔しさ、ありとあらゆるその元にある分離の傷から人生を創ってしまいます。
そうしたときに私たちの深層心理は、恐れと悔しさと怒り、悲しみと痛み…そのつらさからの猜疑心によって、現実を作ってゆくこととなります…これほど、悲しきことはありません。神の、いや愛の子ども、その一部ゆえに、分離する自らを罰する、それこそ美しき万物の子のインテグリティであり、真のジャスティスであると感じます。
それゆえに、今、人類は新たなる美しき段階に真に目覚め、まったく新しい生き方を持って真に繁栄し、至福に満ちた人生に向かわなくてはならないことでしょう…。
MARTH
2020年2月14日
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