Last Resort

Q:MARTHさんは、「一体に気づいて、そこから愛をつらぬいて生きる時、真の繁栄や真の幸せ、真の成功がある」とお話しされていますが、そこを詳しく知りたいのですが。

MARTH：この万物の世界の法則は一体ゆえに愛である、ひとつである、また、この世でないゆえ神秘と未知にあふれている、ということが前提です…。もし、そうであるなら、それに合わせた生き方をしなければ、やはり幸せになるのは難しいのではないでしょうか…。

一体であるということは、みながひとつであり、それは言葉を変えれば愛です。そしてその上、未知で神秘の中に誰もが在る、ということなのです。それは自我的言語活動を超えているときには、また、分離的思考を超えているときこそリアリティーに参入しているのだということでもあるでしょう…。

ですから、科学や技術を生み出すときにも、未知や神秘の中にいる、この世界が夢のような非現実の中であるということを感じていること、気づいていることはとても大切ですし、そのときには顕在意識だけでは到底超えてゆけないところの領域まで、科学が及ぶことも可能となるでしょう…。

ですから、人類の成功というところから見たなら、あらゆる人々が愛しみあうことで、隣国を愛し、隣人を愛し、自らを愛するときにこそ、幸せや繁栄があるというのは、とても理にかなった宇宙法則であるのです…。未知の中で、愛の海で、神秘の中で、一体の中で、そして、この世でないところで人が幸せになったり、成功したり、繁栄したり、持続可能な素晴らしい、千代に続く愛の世界を創るには、どうしたら良いでしょうか。

真に幸せな至福な世界で人類が暮らすことができるように…。それは誰にとっても至福とは真我に帰り、そこに在ることで、そこから生きる時、一体であることに深く気づいた文明や文化を生み出すことができるのだと私は感じています…。

ですから、真の成功や真の幸せというのは、人がそのような愛（一体感）のハートに在るときあるものであり、その一体性や愛の波をそこから引き出してきて、そのエネルギーをこの地上へ、この美しき物質映画のような世界に下ろしてくることこそ、とても大切なことであると感じます。また、そのような愛の法則（一体性への気づき）に在る世界で幸せに生きるには、真我（愛）の質が何よりも大切です。その愛の質、真我の質でこの世界がもし満たされ、出来ているのだとしたら、また、みながその中に在るのならば、それに合わせて生きなければ、目覚めろというメッセージが来てしまうのは必然であるのです…。それが人間にとっては、自我にとってはつらい罰に感じたり、メッセージに見えるのも当然です…。「間違っているよ、そっちじゃないよ」と…。ましてや、この物質映画がトレーニングの世界なのだとしたら、色々なものを学び、超えてゆこうと、それを楽しもうとするために人生を選んで出てきているのだとしたら、ますますそうなのではないでしょうか。そして、ひとつのゴールは、真我に戻る意識で、この夢の世界の中でも、この非現実的な、この物質映画の世界、素粒子と呼ばれる神秘の海の中でも、また、未知の中においてでも、そのように愛の価値を歓喜する美しさに涙して生きることが真の成功なのではないかと、感じてなりません…。

MARTH
2019年3月19日