遥かなる母
- 作詞作曲
- MARTH
汽車の窓から 懐かしい海
故郷の町が 近づいてきた
少しやつれた 母が迎えていた
何も変わらぬ笑顔に 詫びるような思いがした
傷ついた都会の中で 私がなくしたものと
夢を追いかけるつもりで 逆に見つけたもの
言葉にできない大切な事を 今はまだ持て余してしまっている
だってこんなにも近くに あるはずがないのだから
心が痛い それが嬉しくて
感じられない程に 張りつめてたから
食事をつくる 母の後ろ姿
懐かしい音に 何故か涙がこぼれてきた
遥か遠くにきて きっと気づくことがある
あなたが望んだことでないと どこかで感じていた
虫の歌声も 草の香りさえ 嫌いだったあの頃の私を
何もなかったように ただ父は振る舞ってくれた
遥かなる母よ 遥かなる父よ
遥かなる故郷よ 私が嫌いだったもの…
私が愛したもの…
何より君が嫌いだったもの…
何より君が許したいもの…